FURUNO GR-8のテスト
DGPS用(NAVTEX, LORAN-C, OMEGAでも良いですが)アンテナなら長波~中波帯がよく受信できるのでは?という発想の元、ヤフオクでDGPS用アンテナ(FURUNO GR-8)を購入しました。 縦に1.5m近くあるアンテナで、送料が3,500円程度と、本体価格より高くなってしまいました。 出品者の方が、アンテナ線が折れないように円筒のダンボールを使って丁寧に梱包してくださったようで、大変助かりました(下手したら折れてしまいそうなものなので)。
さて、303WA-2に近いアンテナですが、船用だからかアンテナの土台が恐ろしく頑丈でした。 買ってしばらくしてようやく使ってみました。 受信機はAirspy HF+ Discoveryです。
※プリアンプを動作させた上で再測定する必要がありそうです。以下はプリアンプOFFの場合(電源を重畳させない)
低いところでは、22.1kHz(恐らくえびの), 40kHz JJY, 60kHz JJY, 68.5kHz BPCが受信できました。 ただ、肝心の300kHz付近から上がかなり静かです(比較的強く入る局であるNDBが結構小さい)。
別の日に撮ったものですが、同じ場所で303WA-2を使うと下のようになります。
そのため、混変調やノイズはそこまで無いようですが、303WA-2と比べると、そもそも感度が低い気がします。 ただ、GR-80のマニュアルを見ると、GR-8は"Antenna Coupler with preamp"とあります。 もしかするとこれを動作させられていないからかもしれません。 …しかし、GR-8には同軸出力しか無いのですが、セットで使うDGPS受信機GR-80の同軸コネクタ部分に直流電源が重畳されていたりするのでしょうか。⇒ そうでした。+5Vが出ていました。
ちなみに、短波帯(5MHz)も見てみましたが、流石に303WA-2に軍配が上がりました。
あと、同軸ケーブルの先にはTNCコネクタがついています(バヨネットではなくネジ止めのBNC)。初めて見ました。 船は陸上固定局と比べると断然振動が多いと思いますが、バヨネットではなくネジ止めの方が強度があるということなのでしょうか。
それから、GR-80も手に入れています(こちらはmercariで1,800円)が、韓国等のDGPSを受信しても別に楽しくはないので、分解か…。 他、オプションとして別のアンテナ"Whip Antenna FAW-1.2 1.2 m"や"Whip Antenna 04S4176-2 2.6 m"があるようですが、あまり中古で流通していなさそうです。