肛門外科(8/4)

新大久保のJCHOにいった。(なお、JCHOは旧社会保険庁所管の団体が管理していた病院等を引き継いだ独立行政法人地域医療機能推進機構のことで、本当はJCHO東京山手メディカルセンターなのだが、何しろ長いのでJCHOと書く*1

電話予約から書く。

  • 代表電話にかける
  • 「JCHO 電話交換台です」と言われる*2
  • 「〇〇科の予約をしたいです」と伝えると、「わかりました、回します」とだけ言われ即転送される(これには効率厨の私も思わずニッコリ)
  • 「〇〇科です」→「初診の予約をしたいです」→「紹介状はお持ちですか?」→「はい」→「紹介状は先生の指定がありますか?」→「中身は読めませんが、紹介状を入れた封筒に『外来ご担当先生』宛っぽいことが書いてあるので」→「じゃあ指定なしですね」
  • 「いつがいいですか?」→「最速でいついけますか?」→「明日の09:40, XX:XX, XX:XX。明後日なら10:10, 10:20です」→「じゃあXX日のYY:YYで」→「かしこまりました」

みたいな流れになる。なお、初診受付(物理)は~11時だが、肛門外科の電話予約は14~17時である。謎である。

注意事項を言われる。

  • 初めてなら30分前に来てほしい
  • 保険証、お薬手帳、紹介状を持参してほしい

やっと取れた予約である。流石に前日は早く入眠した。当日、予約時間の30分前ぴったりに病院につく。

  • JCHOは…建物はちょっと古い。特に、総合受付や会計の窓口のカウンターと、各科の案内表示に時代を感じる。一方で会計機はなかなか新しいもので、新旧が入り混じった不思議な空間である
  • JCHOの受付の人は総じて好意的である。もうちょっとこうつっけんどんな人が病院には多いものかと思っていた
  • 意外と紹介状なし初診の人が多いように思う。8800円かかると思うのだが。すごいな
  • 初めて大病院に受診で来た*3が、患者の年齢層は高めで、スーツ姿の私はかなり浮いていたと思う
  • 意外と外国籍っぽい人が多い。英語対応の医師というのは見つけるのが大変なのか、あるいは彼らの入っている保険等によるものか

ここから実際の動き。

  • 初診・紹介状ありは入って正面奥の8番カウンターに行く。紹介状を渡し、書類を書くと、診察カードを発行され、科まで案内してもらえる(紹介状はどうもデジタルデータにして転送しているっぽい?CDはCDのままだが)
  • 科の受付で、今度は問診票を記載し、お薬手帳を見せ、待つ。
  • Google Mapのレビューによれば平均待ち時間は2時間を覚悟したが、意外にも予約時間+10分後には診察室に呼ばれた。コロナ禍だからだろうか
  • といっても、診察室という名のブースが何個か並んでいて、実際はそこに入って更に順番待ちをする感じだ。ベッドでズボンと下着を下ろし、診察の体勢でしばらく待つ。ここで10分くらい待った。
  • ついに先生と対面である。ベッドはなんと電動の昇降式だった。それと、ライトのようなものを使ってお尻を触診される。実際あまり奥まで見ていないからなのかもしれないが、普段通っているところと違い、クスコの痛みが全然ない。(てか多分使われていない)
  • さっと見られた後、先生曰く「あ~これね」「でも開放術はそんな再発する術式じゃないんだけどねえ」「そもそもまだ結紮の糸残ってるし、あまり痔瘻という感じはない。術痕が真っ直ぐだとよいが、すこしくの字に曲がっていて、曲がっている場所に汚れが溜まりやすいのではないか」「まあ、なんというか、まだ治っていないというか、治りが遅いということです」とのこと。
  • ここで一旦先生が下がるので、洋服を着て椅子に座り直すと、もう一度先生が登場し、「まあ、そんななので。軟膏出して様子見ますか」と言われる
  • 「元の病院に戻りますか?引き続きこっちで診ますか?」と言われたので、まあもう元の病院に行ってもまた大病院に回されるだけだろうから、「じゃあこっちで…」となり、「1ヶ月後、何かあればまた来てください」となった

感想として、一度、開放術を受けた後に、肛門周囲膿瘍と判断され膿を排出された身としては、「え、再発じゃないの?」「そもそも治りが遅いとはいえ排膿が必要になることあるのか?」という疑問があったが、まあ専門医の先生の言うことだしなあ…となり、かなり首を傾げつつも、一度は経過観察という判断に応えることにした。実際、糸もまだ残っているし。傷跡の肉は無事盛り上がって機能は回復していそうなんですけどね…。

もう当日にMRIを受けて入院の日程も決めるぞ、という心持ちだったので、かな~~~~~~り拍子抜けした(なんなら入院で読む本の候補を考えていた)が、まあ、治っているならそれに越したことはないですね。「再発率は1%程度」と言われていたのに、その1%を2度も引いてしまうという不幸な現実はなかなか直視したくないですし。

さて、会計。この会計が実は結構待つ。まず会計受付に書類を出す(デジタルじゃないんかい!)。そして、番号を呼ばれたら会計機で精算するのだが、呼ばれるまで30分くらいかかる。

会計受付に並んでいるとき、前の人がカウンターの前にうずくまっていて、しかし受付の人は淡々と処理をしているのがちょっと衝撃的だった。

大病院に来ると、健康がやっぱり一番だな…と素直に思える。

薬はへモレックスという軟膏だった。普段はヘモポリゾン軟膏(強力ポステリザン)であるが、こちらが大腸菌を殺す*4のに対し、へモレックスは抗生物質的なものを配合しているらしい。

その後、前から目星をつけていたバングラデシュ料理を食べに行った。これは、胃腸が弱くお尻も治癒しかけの人間が食べて良い辛さではなかった。でも新感覚で美味しかった。お腹壊したが。慌てて早速軟膏を注入した。いや、こういうのがダメなんだろうな、本当に…。

*1:私はピンとこないが、ひとつ上の年齢層の人にとっては「(旧)社会保険中央総合病院」といったほうが通じるのかもしれない。

*2:「代表電話」でも「総合案内」でもなく、今どき交換台かあとか思う

*3:大病院なんて、祖父母の入院見舞いくらいでしか来たことがない。例外的に研修中の土日に頭痛で救急外来に行ったが、それくらい

*4:少し調べてみたところ、大腸菌死菌浮遊液というやつの機能によるらしい。この機能は1922年に発見され、ヘモポリゾン軟膏自体も半世紀は使われているものらしい。そんな前からあったのか…!