ロック機構付きコネクタ(メモ)
動機―なぜロック機構を追い求める?
コネクタは電子部品の中ではあまり存在感を放たないパーツのように思いますが、製作とテストを楽にするためにモジュール化を推し進めようとすると、無くてはならない存在であります。
特に、機器間で電源や信号をやり取りしようとする時、機器と電線の間のコネクタが必要になります*1。
しかし、アマチュアの電子工作においてよく使われるコネクタと言うと、Φ3.5イヤホンジャック、DCジャック、(ミニ)DINコネクタなどで、これらには共通してロック機構がないという問題点があります(イヤホンジャックやDCジャックは、一応抜け防止のために力をかける構造にはなっていると思いますが)。
そのため、抜けかけていないか、あるいは抜けていないか、常に心配の種になってしまいます。
そんなときに便利なのが、ロック機構付きのコネクタです。 探してみると幾つかあったのでメモしておきます(後で追加するかもしれません)。
小型丸形コネクタ以外
通称 | 販売店 | ピン数 | 防水性 | 嵌合 | コメント |
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マイクコネクタ | 色々 | 2P~ | × | ねじ | 定番。若干大きい。最近入手しづらめ? |
(ミニ)XLRコネクタ | ミニはオヤイデでみた | 3P | × | ラッチ? | オーディオで定番。ミニじゃないものは高い。ミニは割と安い。参考 |
ネジ止め式イヤホンプラグ/ジャック | 千石で見た | 3P | × | ネジ止め | そもそも珍しい 。そしてミニXLRコネクタ並に高い(プラグだけで300円くらいと思う) |
小型丸形コネクタ
秋葉原の部品屋をプラプラ歩いていたら、偶然小型丸形コネクタというジャンルのコネクタを見つけました。
そもそもJIS規格にJIS C 5432「電気機器用丸形コネクタ」というのがあるのですが、このような小型丸型コネクタが各種コネクタメーカーから発売されています。
メーカーとしては、多治見無線電機株式会社、ヒロセ電機株式会社、株式会社七星科学研究所、日本航空電子工業株式会社などがあります。
ロック機構は、バヨネット(代表例はBNCコネクタ)かネジ嵌合が多いと思います。
多治見無線電機のR03・R05シリーズの紹介
その中でも比較的小型(2, 3, 5極ならφ12)で安価なものが、多治見無線電機のR03(ねじ嵌合)・R05(バヨネット)シリーズで、最近はこれをよく使っています。
まあ、安価と言ってもプラグとジャック1対で1000円くらいしますが、イヤホンジャックなどと違い(R05ならBNCと同じ感じで)しっかりロックされるので安心感が段違いです。
仕上がりの見た目も悪くないので、値段分の価値はあるかなと思っています。
加えて、プラグ側の電線を出す部分に、ネジ止めの電線押さえがあるので、何度抜き差ししてもピンと電線のはんだ付け部にあまり負担がかからないのもポイントです。
秋葉原ではラジオスーパー2Fの山長通商(このお店は丸型コネクタの品揃えがよく、19時位まで開いている)で、通販だとmonotaROで購入できます。
ちなみにこのコネクタ、小野測器のFFTアナライザーにも使われている気がします。
その他の小型丸型コネクタ
R03、R05シリーズ以外だと、ヒロセ電機のHR10シリーズなどもありますが、こちらはもう少しお値段が張るようです。
いずれにせよ、小型丸型コネクタで調べると色々出てきます。 必要に応じて、防水機能やシールド機能が追加されたものもあります。 色々探されてみてはいかがでしょうか(?)。
*1:無くても良いけれど、取り外しにはんだ付けが必要で、設置や移動時に面倒