2020/5/18

アンテナを設置した

第一電波工業(ダイヤモンド)のD303。元々ベランダの外壁に、BS用パラボラアンテナのためのポールが設置されていたので、そこにくっつけるだけだった。

線は10mなので余裕かと思ったが、意外とギリギリだった。線は、ベランダの手すりなどに耐候性の結束バンドで結いつけた。

部屋の外壁からのコードの取り込みは、元々TV用の穴があったので、そこを使用。内壁側では、コンセントケース?にコネクタを付けるのが一番見栄えが良かったが、BNCコネクタ(50Ω)用がなかった。そのため、現状は壁からケーブルがびよんと出てきてしまっている。

肝心の受信性能だが、短波の放送はよく聞こえる。40kHzも、バーアンテナほどではないが聞こえる。それから、期待していたエアバンドも、羽田のAPPは受信できた(若干聞き取りづらい)。ただ、この状況下では出発が全然なく、DEPは確認できなかった。成田のAPPはギリギリ。信号があるのはわかるが、あまり聞き取れない。プリアンプかBPFで良くなるだろうか…。

それから、Airspy2で見ている限り、全体的にノイズフロアが1秒毎に上下していた。何のノイズなんだろうか…。

新・低周波/高周波回路設計マニュアル

最近「新・低周波/高周波回路設計マニュアル」を購入したので、パラパラと眺めている。

電子工作は、理論は電子工学の教科書、バリバリの実践は製作記事に頼ればよいが、その間に位置する本があまり無いように感じる。そのような中で、この本は、以下のような点が良いと思った。

  • 目的別に、「まずどのような特性を重視すべきか」「実現するにはどのようにすればよいか」といった、システムで言えば要件定義あたりから書かれている。そのため、自分が作りたいものを実現するまでの流れを一通り理解できる
  • 製作記事を見ただけでは分からない(あるいは解説不十分な)、実際の回路の定数の決め方などが書いてあり、回路図が読めるようになる
  • 測定結果が多く、理論的な結論が実際に成り立つのだという実感が湧く
  • へえと思うノウハウが多い(TrとFETでの高調波歪の出方の違いとか)
  • 低周波・高周波ともに、理論面(yパラ・Sパラや各種特性指標など)が必要十分に載っている(まあ、式変形とかはあまり載っていないけれど…)

ただ、この本の記述に従うと、受信機の高周波増幅段は混変調歪(3次)やNFの良い回路を組むゲームでしかなくなる気がした。どうなんだろう。

Shreve I

§3.1 ~ 3.2。N(満期)について成り立つことと、n(= 0, 1, ..., n - 1)について成り立つことは違う。

やっぱり式変形はかなり丁寧で、行間があまりないと思う。