胃カメラ(上部内視鏡検査)2022

後で直します

逆流性食道炎(以下、逆食*1)を再発したと思い、医師に診断を受けた上で、上部内視鏡検査(いわゆる胃カメラ。しかし喉、食道、胃、十二指腸までを見る)を受けた(まあ、こうすると保険適用になるので…。実際症状があるので正しいが…)。

胃カメラを受けるまで

胃カメラをしてもらった場所は、昨年度と同じところにした。これは、昨年度と同じお医者さんが良いのでは?と言われてのこと。 昨年は、受けるのに結構時間が掛かった。これは、流れとして

  • 事前の血液検査(主に肝炎ウイルスについて、万が一検査後に罹患していた場合、原因が内視鏡検査かどうか判別するため)1週間
  • 内視鏡検査の予約が1週間後

となるからだが、今年は、血液検査は有効期間(なんだそれ?)2年の期間内のため行わなくてよく、かつ胃カメラをしてもらうクリニックがすいていたため、まさかの翌日検査だった。 まあ、早いほうが症状も出ていそうだし、早く分かるに越したことはないのでよかった。

前日

さて、胃カメラの準備は前日から始まる。胃カメラ前日の制約は2つ。

  1. まずアルコールを飲んではいけない。しかし、逆食となってしまっては、アルコールを飲む気力も失せる(飲んだらもう腹部の何とも言えない不快感と戦わざるをえない)ので、これはまあ気にならない*2

  2. 前日21時以降にものを食べてはいけない

こっちも、多分普通の人であればそこまで気にならないのでしょう。 私はそもそも普段夕食の時間が22時頃と遅いので、この日だけは早く帰ることとなった。 また、普段夜食になにか食べてしまいがちなので、耐えられるとは言えちょっとしんどかった。 特に、目の前にマルセイバターサンドがあるという、悪魔的な環境に耐えねばならなかった。

まあ、1日少し我慢するだけだし、そこまで苦になるものではない。 加えて、私は痔ろうのせいで昨年12月に大腸カメラ(下部内視鏡検査)を受けたが、そっちは3日前から制約がある(3, 2日前は食事に気をつける。1日前は検査食)し、何よりあの腸管洗浄剤(モビプレップ)を6時間前から飲んではお手洗いに通うという苦行を思えば、胃カメラなんて優しいものである。いやあ、あれは本当にしんどかった…。

ちなみに、この制約により、それだけで逆食が改善する気がする。よって、軽めに症状を見積もられる気がする。

当日

朝なんとか起きクリニックへ。

まずは、受付を済ませてから、定例の問診票及び同意書(研究に使う旨と食道穿孔の可能性がゼロではないこと、と言う内容である。幸いこのクリニックでは過去に穿孔の事例が起きたことはないらしいが、将来起こらないことを保証するわけでもないという。下手な保険や投資信託よりもお客様に誠実な気がする。サインをする。どんどん研究に役立ててよりよい治療法の開発、ひいては医学の発展に生かしてほしい。*3)を記入。

待合室には数人居た。毎回来るたび、内視鏡室は2室しかないのに、これらの人々は捌けるのだろうかという気になる(MRIとかCTかもしれない)。 また、隣にモビプレップを飲んでいる人が居て、同情を禁じ得なかった。うっ見るだけで辛い記憶が…。

さて、名前を呼ばれたら検査の準備に取り掛かる。見やすさも兼ねて箇条書きで書く。

  • ロッカーに荷物を入れる
  • まずは胃の粘膜をきれいにする液体をコップ1杯を飲む
  • 看護師さんによる簡単な問診(診ではないと思うが、他になんと言えば良いのか…)。前結構しんどかったのでxxを穏やかにする薬を頼む。
  • 血圧測定(116/65)

下準備がこれで終わり、少し待って検査室へ。ここまで到着から15分。確かに空いているなと思った。

  • まず台の上に仰向けになる
  • 例の薬を注射される。あんまり効いているとは思わないが、つかわずに内視鏡検査をつけたことがないのでよくわからない。
  • 喉へ麻酔スプレー噴射
  • 横向きになり、右手にティッシュを持たされる(最後に口をふくようだが、手遊び用でもある)
  • マウスピースを加え(させられ)る
  • 内視鏡検査が突っ込まれていく。

たしかにしんどくえずくが、鼻から深呼吸するといくばくか楽になる。後半は余裕が出てモニタを見るが、眼鏡がないのでよくわからない。

オリンパス内視鏡で、あの血管を浮かび上がらせる?色の変化のできるやつだった

空気を入れられたり(食道などを膨らますため)、十二指腸をまさぐられるのは(エロ本でもなさそうなシチュエーション)キツいのだが、(なんというか、体の内側をまさぐられる感覚。最悪)

今回の先生はさっさと見終わり所要3分。途中、先生が「胃は大丈夫ですからね〜」と逐次報告してくれ、これが結構安心につながる。やはり、多かれ少なかれ、審判を受けるような気持ちを持って受けざるを得ないので…。

また、上部消化管かと言われると微妙であるが、気になっていた声帯の腫れも確認してくれ、ホスピタリティのある方だった

起き上がり話を聞く。

曰く、

  • 胃(前回はびらん性胃炎)、十二指腸、食堂の上の方は問題なし。食堂は毛細?血管が見え、これは健康な証拠。
  • 喉も問題ない。声帯の真ん中の突起のようなものは、元々そういうものらしい。
  • 逆流性食道炎は痕跡が見受けられる。やはり食べたあと寝ないように、と。(痕跡のみなので、びらん性逆食か非びらん性かはわからない)
  • バレット食道を心配しているが、まだそうではないと。バレット食道から食道がんになるのは欧米に多く、日本人はどちらかというと普通の食道がん(アルコールやタバコ)なのだと

5分くらい休んでから支払って終わり。検査結果は後日医者へ郵送。 地味に検査後1時間飲食不可なのが辛い。

しかし、逆食の根本的な治療法というのはあるのだろうか。 学会が治療のガイドラインを策定していて、それによれば、長期であればPPIの継続服用のほか、手術というのもあるらしい。 調べると、腹腔鏡手術となり、入院3日程度(短っ!)で20万程度と出てきた。 手術、そんな高いものなのか…。

*1:本当は胃食道逆流症、GERDだけれども。と思ったら、そうでもなかった

*2:病気により生活にだんだんと制約が出てきて、こうやってQoL(Quality of Life)が削られていくのだな…と悲しい諦めに至った。子供の頃は幸い健康だったため、持病を持つ、病気と生きることがどのようなことかあまり分かっていなかった。まさか10~20年後にそれを体感するとも思っていなかった。義務教育期間中、周りには確かに持病を持つ人が居たが、彼らの心中というのはいかほどであったか当時は想像することもできず、今になってようやく一端が分かるようになってきたくらいだ。とにかく、健康を得たい、健康に戻りたい。そういう気持ちになってくる

*3:そうでなくても、逆流性食道炎のより効果的な治療に生かしてほしい。とかく、私の逆食はこれでも軽度な方なんだけれども、体感はかなりしんどいのだが、症状のレベルを見るとお医者さんに割と適当に流されがちである。なったことあります!?と思わず聞きそうになる。そしてすぐ痛みがひかないため、これは直らないのでは…?という不安と戦う羽目になる。総合的に、早くこの病気をどうにかしてほしい